離婚をする際は、父親と母親のどちらが親権を持つのかという点が、重要なテーマとなります。
今までは、親権を持つのは、父母のいずれかとされていましたが、制度が変わって、共同親権という形が可能になりました。
単独親権と、共同親権のどちらを原則とするかについては、特に決まりはなく、ケースごとに、一番いい方を選ぶという制度になっています。
基本的には、父母双方の話し合いで決めることになりますが、どうしても話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所で決めることになります。
ただ、DVのおそれなど、共同親権にすることが子にとって望ましくない場合は、必ず単独親権にしなければならないことになっていますので、家庭裁判所の裁判官が、自由に共同親権にすることができるわけではありません。
では、仮に共同親権にした場合、常に、一緒に住んでいない方の親権者の同意が必要になるのかというと、そういうわけではありません。
離婚した場合に、一緒に住んでいない親の同意を毎回取らないといけないというのは大変なので、日常的なことについては、一緒に住んでいる親が単独で決定することができます。
たとえば、食事内容、服装、短期間の旅行、習い事といったものは、一緒に住んでいる親の決定だけで実行可能です。
他方、進学先の決定や、生命・身体に多大な影響がある医療行為など、重要な事項については、一緒に住んでいない親権者の同意が必要になります。
もちろん、例外もあり、たとえば緊急の手術が必要な場合などは、一緒に住んでいる親権者の同意だけで手術が可能です。
このように、共同親権は、複雑な制度になっていますので、弁護士に相談した上で、どのような形にしていくのかを決めていくことが大切です。



